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精神障害による労災629件で過去最多―過労死等防止対策白書 : 仕事の質・量やパワハラが原因

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心の病による労災認定は3年連続で過去最多を更新。長時間残業や連続勤務、パワハラ… ストレス社会を生き抜くって大変!

厚生労働省が公表した「過労死防止対策白書」によると、業務による心理的な負荷がかかったことでうつ病などの精神障害を発病した労災申請件数は年々増加しており、2021年度は前年度比295件増の2346件だった。

労災支給決定(認定)件数は、2012年度以降 500 件前後で推移していたが、2020年度に 600件を超え、21年度は前年度比21件増加の629 件となり、3年連続で過去最多を更新した。このうち、新型コロナウイルス感染症に関連する認定件数は18件だった。

原因は「仕事の質・量」が140件と最も多く、その内訳は「仕事内容・仕事量の変化を生じさせる出来事があった」71件、「月80時間以上の時間外労働」28件、「2週間以上の連続勤務」39件など。「上司などからのパワハラ」も125件と多かった。

バナー写真 : PIXTA

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