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ワーストは「環七・大原」29件―日本損保協会 : 全国の人身事故の多い交差点公表

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交通事故は被害者はもちろんのこと、加害者の人生を狂わせることもある。2021年のワースト交差点「環七大原」は交通量が多く、見通しが悪いが、だからといって「仕方なかった」ではすまない。

日本損害保険協会が公表した「全国交通事故多発交差点マップ」によると、2021年に人身事故が最も多く発生したのは、甲州街道(国道20号)と環七通りが交わる杉並区の「大原交差点」。発生件数は29件だった。

甲州街道と環七はどちらも交通量が多く、交差点を渡る歩行者や自転車の数も多い。甲州街道は首都高速道路の高架下にあたるため、支柱などで視界がさえぎられ見通しが悪いことも事故多発の要因となっているようだ。

2位は春日通り・川越街道(国道245号)と明治通り、都道435号が交わる豊島区の「池袋六ツ又交差点」。繁華街近くで車、二輪、人いずれも交通量が多い。複雑な交差の上に首都高速道路が走るため見通しが悪い。

3位は国道26号と大阪府泉大津市の市道が交わる「阪和豊中交差点」と、曽根崎通(国道1号)と新御堂筋(国道423号)が交わる大阪市北区の「梅新東交差点」だった。

2021年全国の事故多発交差点ワースト10

人身事故件数 交差点名称 都道府県
29 大原交差点 東京都世田谷区
21 池袋六ツ又交差点 東京都豊島区
19 阪和豊中交差点 大阪府泉大津市
梅新東交差点 大阪市北区
18 四谷四丁目交差点 東京都新宿区
瓜破交差点 大阪府平野区
16 渡口交差点 沖縄県中頭郡
15 中島橋西交差点 名古屋市中川区
梅田新道交差点 大阪市北区
中央町交差点 兵庫県川西市

出所 : 日本損害保険協会

2021年の全国交通事故状況

  全交通事故 交差点事故 交差点事故割合
件数 305,196件 172,656件 56.60%
死者数 2,636人 1,218人 40.20%

出所 : 日本損害保険協会

全国交通事故多発交差点マップは、交差点や交差点付近での事故の防止・軽減を目的として、日本損害保険協会が全国の地方新聞社の協力を得て、毎年、作成している。各都道府県ごとのワースト5交差点が、走行する際の留意点とともに紹介されている。

バナー写真 : PIXTA

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