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10月の外貨準備高、前月比434億ドル減 : 為替介入で米国債大幅減

経済・ビジネス 社会

財務省が公表した10月末の外貨準備高は前月比3.5%減の1兆1945億ドル。巨額の円買い介入で、2カ月連続の大幅減となった。

財務省が公表した、2022年10月末の外貨準備高は、9月末より434億ドル(約6.4兆円)減少して、1兆1945億ドル(約176兆円)だった。円買いドル売りの為替介入や米金利上昇による外国債券の評価損が影響した。減少は3カ月連続。減少幅は9月(4.2%)に次ぐ過去2番目(3.5%)の大きさとなった。

外貨準備のうち、外国債券などの「証券」は全体の減少額にほぼ相当する439億ドル(約6.5兆円)減の9413億ドル。財務省はこれまで9月29~10月27日の為替介入実績が6兆3499億円だったと発表しており、米国債を換金し、円を買った可能性がある。一方、外貨預金は前月末より9億ドル増えて1370億ドルだった。

日本の外貨準備の推移(2020年以降)

日本の外貨準備高の推移(2000年~)

バナー写真 : PIXTA

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