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新聞定期購読、6割以下に : メディア信頼度トップはNHK

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朝食の前に新聞にざっと目を通し、通勤電車の中で仕事に関わる記事を熟読してから出社する―かつて、新聞は社会人にとって必須アイテムだった。今や、スマホでニュースのヘッドラインをチェックし、関心のあるキーワードを登録しておけば、必要な情報は自動的に入ってくる。「紙の新聞」の存在感がどんどん薄れている。

新聞通信調査会が全国の5000人を対象に実施した調査で、新聞の購読率(自宅で月ぎめで新聞を購読している)が58.3%となり初めて60%を割り込んだ。調査を始めた 2008 年度は88.6%だったので、15年足らずで30ポイント以上低下したことになる。

2007年に米アップル社がiPhoneを世に送り出して以降、猛烈な勢いでスマートフォンが普及し、情報端末としての存在感を高めてきた。その一方で、新聞の購読率の低下の一途をたどっていると言えそうだ。

今後の新聞との接し方については、「紙の新聞を購読する」と答えた人が47.2%と最も多かった。「図書館やインターネットなど無料で読める分で十分なので、新聞は購読しない」 27.5%、「無料でも新聞は読まない」13.6%。

月ぎめでとっている新聞

各メディアの情報をどの程度信頼しているかを、「全面的に信頼=100点、全く信頼していない=0点、普通=50点」として点数をつけてもらったところ、「NHKテレビ」が67.4点(前回調査69.0点)でトップ。僅差の67.1点で「新聞」が続いた。新聞に変わる情報収集手段となりつつある「インターネット」は 48.9 点にとどまった。

各メディアの情報信頼度得点

調査は2022年8~9月にかけて実施。特定のメディアユーザーに偏らないよう、住民基本台帳を用いた無作為抽出で、全国の18歳以上5000人を対象に訪問留置法で行った。2993人から回答を得た。

バナー写真 : PIXTA

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