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日本人のワイン消費量は1人当たり年間3リットル : 輸入ワインはフランスとチリが人気二分

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コンビニやディスカウントストアでは1000円以下のデイリーワインが充実。身近になったけれど、世界的にはまだ日本のワイン消費量は少な目。

かつては高級なイメージだったワインは、コンビニや食品スーパーで500円前後から購入できる商品も増え、自宅で手軽に楽しめるようになった。

メルシャンが財務省関税局や国税庁などのの発表に基づいてまとめたワイン統計によると、2020年度の国内消費量は34万7710キロリットルと、コロナ禍の影響で前年比1.4%減少したものの、2010年比では約1.3倍と増加し、1980年から40年で市場は約8倍に拡大している。

ただ、世界的に見ると日本人の1人当たりのワイン消費量はまだまだ少ない。OIV(国際ブドウ・ブドウ酒機構)の発表によると、2021年の年間消費量は3.0リットル(4本)で、トップのポルトガルの51.9リットルに比べると18分の1。

ワイン消費数量推移

1人当たりの年間ワイン消費量

2021年の輸入スチルワイン(発砲しないタイプ)の構成比は、フランスワインが28.8%を占め、7年ぶりに首位に返り咲いた。前年まで6年連続でトップだったチリは25.9%。

チリワインは、「高品質で安旨(やすうま)」なデイリーワインとして人気が定着しているが、メルシャンでは「量より質を求める層が増え、消費の二極化が進んでいる」と分析している。

一方、スパークリングタイプはフランスとスペインがきっ抗している。スペインのカタルーニャ州を中心とした地域で生産されるカヴァは、フランスのシャンパンと同じ製法だが、シャンパンよりも割安なため、「家飲み」など手軽な日常使いに人気だ。

スチルワインの輸入数量推移

スパークリングワインの輸入数量推移

バナー写真 : PIXTA

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