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2023年の食品値上げ、早くも4400品目超判明―帝国データ主要105社調査

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来年のことを言うと鬼も泣き出すかも―帝国データバンクの調査で早くも4400品目超の値上げ予定が判明。原材料費だけでなく、電気・ガス代や物流費、人件費の上昇など値上げ要因が多様化・複雑化しており、値上げの嵐はやみそうにない。

帝国データバンクの食品価格改定動向調査で、2023年も記録的な値上げラッシュが待ち受けていることが判明した。上場する食品主要105社を対象とした調査で、11月末時点で判明した分だけで値上げは4425品目に上った。

このうち23年2月が3269品目で、22年1-3月計の3553品目に匹敵する。2023年中の値上げが判明した食品の値上げ率平均は17%で、22年通年に比べて3ポイント高い。

2022-23年の食品値上げ(食品主要105社11月30日時点)

2023 年の値上げで最も多い食品分野は加工食品の2128品目。冷凍食品類のほか、小麦製品や水産缶詰も値上げが目立つ。菓子(252品目)も、原材料やエネルギーなど製造コストの増加を背景に、再値上げの動きが目立つ。ドレッシング、ソースなど調味料(1065品目)は、主に食用油価格の高騰が響いた。酒類・飲料は 949品目で、輸入洋酒は円安が響き、大幅な価格引き上げする品目が目立つ。

バナー写真 : PIXTA

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