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鶏卵価格、9年ぶり高値―需要回復期に飼料代など高騰

経済・ビジネス 社会

物価の優等生もじわじわ値上げ。需要期に消費者に痛手。

エネルギー価格の高騰に円安が加わり食品の値上げが相次ぐ中、「物価の優等生」として消費者の強い味方であるはずの卵価格も秋以降、急上昇している。

鶏卵価格は、需要が落ち込む夏に低下し、クリスマスなどで消費が伸びる年末に向け上昇するサイクルを繰り返す。今年はコロナ禍で落ち込んでいた外食需要の回復しているところに、飼料代や光熱費の高騰が加わり、価格の上昇が急だ。さらに、各地で鳥インフルエンザが発生していることも影響している。

JA全農たまご(本社東京)の公表データによると、12月12日時点の卸売り価格は1キロ当たり275円と前年比約3割上がっており、9年ぶりの高値となっている。

2022年の鶏卵価格の月別推移

鶏卵価格の長期推移

バナー写真 : PIXTA

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