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値上げのマグマは発散しきれていない!? : 2023年の食品値上げ7000品目を突破―帝国データの主要105社調査

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2022年の食品値上げ2万品目超過。それでも、値上げのマグマは発散しきれていないという。23年も続く食品値上げ、早くも7000品目超に達している。

2023年も値上げの嵐は止みそうにない。帝国データバンクが、上場する食品主要105社を対象とした調査で、12月21日時点で判明した年明け以降の価格改定品目数が7152に上った。

2022年は2万822品目と空前の値上げラッシュだったが、帝国データバンクは「企業物価指数は9%台に対して、消費者物価は3%台とかい離は大きい。消費者に近い製品・業種ほど価格転嫁は十分に進まず、値上げのマグマは発散しきれていない」と分析、23年も断続的に値上げが続くとみている。

2023年の値上げが判明した7152品目の平均値上げ率は18%で、22年通年に比べて4ポイント高い。

2022-23年の食品値上げ(食品主要105社12月21日時点)

2023 年の値上げで最も多い食品分野は「加工食品」の3798品目。食肉や水産品の価格高騰や、円安による輸入コスト増を背景に冷凍食品類のほか、水産缶詰、シリアル食品、麺製品どの値上げが目立つ。「酒類・飲料」は1442品目で、輸入コスト増に加え、缶やペットボトルなどの資材費の上昇も影響している。ソース、ケチャップ、ドレッシングなど調味料(1343品目)は、砂糖、食用油価格の高騰が響いている。

バナー写真 : PIXTA

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