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本番迎える中学受験:東京では小学生の2割が私立に進学

社会 教育

1月半ばから2月初めにかけ、国私立などの中学受験が本番を迎える。都市部の受験熱は依然として高く、東京都では小学校卒業生の2割が私立中学校に進んでいる。

東京都教育委員会の「2022年度公立学校統計調査報告書」によると、22年3月に都の公立小学校を卒業したのは9万8239人。そのうち78.4%に当たる7万6975人が都内の公立中に進学、19.4%に当たる1万9025人が都内の私立中に進学した。このほか、国立中に419人、都外の中学校に1659人が進んだ。都外進学の多くは、受験を経て隣県の私立中に入学したとみられる。

東京都の小学校卒業者進学先(2021年度)

東京都では近年、公立小を卒業した子どもの(都内)私立中への進学が人数、割合ともに増加している。2016年度(17年3月卒業)は1万5626人、17.0%で、進学者はこの5年で約3500人増え、割合は2.4ポイント上昇した。

東京都の私立中学校への進学状況推移

都心部の状況を見ると、私立中への進学率はさらに高まる。下表は、東京23区の「都内私立中進学率」トップ10。文京区の数字が飛び抜けて高く、ほぼ2人に1人が私立中に進学する。

東京都23区の「都内私立中学進学率」トップ10

1 文京区 48.97%
2 港区 41.48%
3 目黒区 39.61%
4 中央区 38.63%
5 千代田区 37.47%
6 新宿区 34.90%
7 世田谷区 34.75%
8 渋谷区 34.57%
9 豊島区 33.19%
10 品川区 32.12%

東京都の2022年度公立学校統計調査報告書をもとにnippon.com 編集部作成

上位自治体のうち港区や中央区、世田谷区は「都外中学校への進学者」数がかなり多く(それぞれ85人、99人、167人)実際の私立中進学率はさらに高いとみられる。

バナー写真:PIXTA

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