12月の消費者物価4.0%上昇―41年ぶりの水準 : 資源高と円安のダブルパンチ

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冬の寒い時期、電気代が高くてもエアコンなしで乗り切るのはつらい。食料品が次々値上げしたからといって、毎日ランチ抜きでは元気が出ない。消費者物価指数は41年ぶりの上昇幅。日々の生活にじわりじわりと負担がのしかかる。

総務省が発表した2022年12月全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が104.1と、前年同月比4.0%上昇。第2次石油危機の影響が残る1981年12月の4.0%以来、41年ぶりの高い伸びだった。上昇は16カ月連続。資源高に円安が加わり、エネルギーや食料など生活必需品目で値上がりが続き、家計の負担は一段と重くなっている。

12月の項目別ではエネルギーは前年同月比15.2%上昇で、15カ月連続の2桁の伸び。このうち、電気代が21.3%、都市ガス代は33.3%上がった。

生鮮食品を除く食料は7.4%上昇。1976年8月の7.6%以来、46年4カ月ぶりの水準。食用油、ポテトチップス、外食のハンバーガーなどの値上がりが目立った。

2022年平均の生鮮食品を除く総合指数は102.1と前年比2.3%上昇。上昇は3年ぶりで、消費税増税があった14年の2.6%以来、8年ぶりの伸びを記録した。

全国消費者物価指数変化率の月次推移 (生鮮食品を除く総合、前年同月比)

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