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2022年の百貨店売上高、4兆9812億円―コロナ禍前9割まで回復 : 行動制限解除、水際対策緩和で客足戻る

経済・ビジネス 社会

夕食用の総菜を買い求める人や、芸術品のようなきれいなケーキが並ぶショーウィンドウをのぞき込む人で、夕方のデパ地下がにぎわっている。街が死んだように閑散としていた2020年と比べれば、だいぶ日常を取り戻しつつある。コロナ禍前に戻るまで、あと一息!

日本百貨店協会のまとめで、2022年の全国百貨店の売上高は前年比13.1%増の4兆9812億円だった。新型コロナウイルス感染拡大に対応した行動制限が3月下旬に解除されて以降、客足は徐々に回復。さらに、水際対策が大幅に緩和された秋以降は訪日外国人客も戻り、免税売上高は前年比2.5倍となった。

コロナ禍元年の2020年は緊急事態宣言で営業日数や営業時間が大きく制限され、前年比25.7%減の4兆2204億円と、1975年(4兆651億円)以来45年ぶりの低水準まで落ち込んだ。感染症と共存しながら少しずつ日常を取り戻し、22年はコロナ禍前(19年)比11.1%減まで回復した。

百貨店売上高年間推移

2020~22年の3年間をそれぞれコロナ禍前の2019年同月と比較すると、2022年の10月以降は、コロナ禍前の状態にかなり近づいてきている。(19年10月は消費増税で売上高が落ち込んだ月だったため、22年10月は反動増でプラスに振れている)

コロナ禍前、インバウンド需要をけん引した中国からの観光客は、水際対策が再強化されまだ十分に戻ってきていない。23年は中国人客による消費が勢いを取り戻すかがカギを握りそうだ。

コロナ禍の百貨店売上高の2019年同月比(既存店ベース)

百貨店の売上高は、バブル経済末期の91年に9兆7130億円を記録。バブル崩壊後のデフレ経済下では消費者の節約志向が強まり、売上高は漸減。2000年以降は、世界的なファストファッションブームやインターネット通販の台頭で百貨店離れがじわじわと進んでいたところに、コロナ禍に襲われた。

バナー写真 : 銀座の百貨店街(時事)

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