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値上げの嵐吹き荒れる2月 ―帝国データ調査 : 4月までに1万品目突破

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コロナ禍による経済・社会活動の制限はなくなり、「普通の暮らしが戻ってくる!」と期待したいところだけれど…。こんなに値上げ値上げ値上げでは身動きが取れない!

原材料価格の高騰を背景に、食品の値上げが相次いでいる。帝国データバンクの食品主要195社を対象とした調査で、2023年の値上げ品目が4月までに1万品目を突破する見通しであることが分かった。特に2月は加工食品を中心に5463品目と、2022年10月の7864品目に次ぐの大量値上げが待ち受ける。

今年値上げが予定される1万2000品目のうち99.5%が原材料高が理由となっているが、「原油高などのエネルギー」88%、「プラスチック容器などの包装・資材」71%、「円安」25%と複合的な要素がからんでいる。帝国データバンクでは「前年のコスト上昇分をいまだに十分に価格転嫁できていない商品も多い。夏までに月間2000品目超の値上げが常態化する可能性もある」とみている。

2022-23年の食品値上げ(食品主要195社1月31日時点)

値上げ品目を食品分野別でみると、加工食品の6657品目が最多。チルド麺や缶詰、ウインナーなどの値上げラッシュが控える。クッキーやチョコレートを中心に菓子は944品目。本体価格の引き上げのほか、価格は維持しつつ内容量を減らす「ステルス値上げ」も目立つという。

主な食品分野の価格改定動向(食品主要195社/1月31日時点)

バナー写真 : PIXTA

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