
食品輸出額10年連続で最高更新の1兆4148億円 : ホタテやウイスキーが人気
経済・ビジネス 政治・外交
大きな貝柱で、ぷりっとした歯ごたえ、ほんのり甘みを感じる日本のホタテの評価が世界的に高まっているという。コロナ禍からの外食需要の回復もあり、食品輸出額は10年連続で過去最高を更新した。
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農林水産省のまとめで、2022年の農林水産物・食品の輸出額は前年比14.3%増の1兆4148億円だった。コロナ禍からの経済社会活動の再開で外食需要が回復したことや、円安基調が追い風となり、10年連続の過去最高の更新となった。
品目別ではホタテ貝(生鮮・冷蔵・冷凍)が前年比42.4%増の910億円。貝柱の大きな日本のホタテは世界的に評価が高まっており、特に米国、中国向けが好調。ウイスキーも知名度向上で、中国・米国向けに加えてシンガポールや英国にも市場を拡げ、21.5%増の560億円。日本酒も18.2%増と人気が高まっている。ブリは外食需要回復で米国向けの切り身が伸びた。
国・地域別では、中国が25.2%増の2783億円。ホタテ貝や日本酒がけん引。香港は4.8%減の2086億円だった。ホタテやブリが伸長した米国は15.2%増の1939億円だった。
政府は2030年の輸出額5兆円を目標に掲げる。欧米での物価高騰に伴う消費低迷や、東京電力福島第1原発からの処理水の海洋放出の影響が懸念されている。
バナー写真: PIXTA