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出世を目指す時代は終わった!? : 「管理職になんてなりたくない」が7割超―識学調査

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バブルの時代「24時間戦えますか?」というフレーズがはやったけれど、今の時代は仕事だけでなく、私生活も大切なワークライフバランス重視。「残業代が出ない管理職になったら生活していけない」という切実な声も。

「課長、部長、本部長、狙えるならば取締役に!」と、誰もが出世を夢見た時代は終わった? 働き方が多様化し、仕事はほどほどに私生活の充実も重視するライフワークバランス派も増えているようだ。

経営・組織コンサルティングの識学(本社東京)が、全国の20~50代の会社員300人を対象に実施した調査で、「管理職になりたいか」聞いたところ、「なりたくない」72.0%に対して、「なりたい」はわずか8.0%だった。特に、女性で「なりたい」は4.0%にとどまった。

管理職になりたい?

管理職になりたくない理由は、「出世欲がない」50.9%が最も高く、「責任が伴う」50.0%、「仕事量が増えるから」42.6%が続いた。具体的な理由を聞くと、「待遇はたいして変わらないのに責任だけ増える」「月々の残業が80時間超えるのは生活だけでなく、体もボロボロになる。体調を崩している上司も多い」などの声もあった。

管理職になりたくない理由

管理職としての苦労は、「部下の指導や育成」49.3%が最も多く、「責任が重い」39.3%、「部下とのコミュニケーション」が36.7%、「上司と部下との板挟み」が34.0%と続いた。

管理職として苦労していること

日本は国際的に女性管理職の割合が低く、政府は「女性活躍」を政策目標に掲げている。女性の管理職を増やすために必要なこととしては、「子育て・介護との両立支援」54.7%、「女性が不利にならない人事評価」50.0%、「育休や在宅勤務などの制度」43.3%が続いた。

女性管理職を増やすために必要なこと

バナー写真 : PIXTA

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