Japan Data

貿易赤字、過去最大3.5兆円―23年1月 : 資源高・円安響く

経済・ビジネス 政治・外交

貿易赤字が18カ月連続となった。2023年1月は単月としては過去最大3.5兆円の赤字。円安と資源高で輸入が伸びた一方で、中国向けの輸出が停滞。

財務省が発表した2023年1月の貿易統計によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は3兆4966億円の赤字となった。単月としては、比較可能な1979年以降で最大の赤字となった。円安と資源高で輸入が伸びた一方で、中国向けの輸出が停滞したことが響いた。貿易赤字は18カ月連続。

1月の輸入総額は前年同月比17.8%増の10兆478億円と、1月として過去最高。品目別では、石炭や液化天然ガス、原油などエネルギー関連が押し上げ要因となった。

一方、輸出総額も3.5%増の6兆5512億円で1月としては過去最高だったが、伸び率は4カ月連続で鈍化。中国向けが17.1%減と低迷したことが響いた。中国が大型休暇となる春節(旧正月)が1月22日で、22年の2月1日より早かったことや、同国での新型コロナウイルスの感染拡大も響いたとみられる。品目別では、自動車や軽油などが伸びたが、自動車部品や半導体製造装置、プラスチックは減少した。

貿易収支の推移

バナー写真 : PIXTA

財務省 貿易統計 貿易赤字 円安 エネルギー価格