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ペットの支出 : 犬は36万円、猫16万円―トイプードルはカット&トリミングに年間7万円超

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ペットは大切な家族。いや、もしかして、人間の家族以上?毎月のようにトリミングサロンに通い、国産・無添加の高級フードに病気予防のサプリメント。大切な命を預かるには、支出の覚悟も必要。

アニコム損害保険(本社・東京)が、同社のペット保険契約者へのアンケート調査(有効回答2388)を基に、2022年1年間にペットのために支出した額を調べたところ、犬が35万7353円(前年比3.4%増)、猫が16万766円(同5.0%減)だった。

犬・猫ともに支出が大きかった項目は、「ケガや病気の治療費」と「フード・おやつ」で、犬では全体の37.3%、猫では49.9%を占めた。ペットも高齢化時代となり、国産や天然素材にこだわった高価格帯のフードに変更する人も増えている。また、人間の外出時でもペットのために1年中冷暖房をつけている家庭も多く、電気代・ガス代の値上げで光熱費も増加傾向。

犬・猫に1年間かけた費用

人気の4犬種別では、トイプードルは37万円と、全体平均を1万円以上、上回った。被毛が伸び続けることから定期的なカットが必要なため、「シャンプー・カット・トリミング料」が7.3万円と高額。超小型犬で食事量も少ないチワワは「フード・おやつ」の費用が3.8万円に抑えられることが、総額抑制にもつながっている。

柴犬は「フード・おやつ」が全体平均を上回る一方で、「ケガや病気の治療費」は少なめ。ミニチュア・ダックスフンドは、椎間板ヘルニアにかかりやすいなどの影響か、サプリメントにも費用をかけている飼い主が多かった。

犬種別の年間費用

飼い主自身よりもペットにかける支出が大きい項目としては、「美容院」が最多。トリミングが必要な犬種では、「飼い主は2~3カ月に1度なのに、愛犬は毎月トリミングに通っている」という人も少なくない。ペットのほうが「医療費」が高い理由としては「ずっと元気でいてほしい」「人間よりペットが優先」との声が寄せられた。

飼い主よりもペットの方がお金がかかっている

バナー写真: PIXTA

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