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人生100年時代の逝き方 : 女性は100歳以上の長寿は望まないが、「配偶者より後に死にたい」

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太古の昔から人類が望み続けてきた「不老長寿」。でも、人生100年時代が現実味を帯びてくると、長生きもそんなにラクじゃないかも…。ホスピス財団の調査で「100歳以上まで長生きしたい」人は22%にとどまった。

世界有数の長寿国、日本。2022年9月1日時点の住民基本台帳に基づく100歳以上の高齢者数は9万526人。「人生100年時代」が現実味を帯びてきているが、日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団(大阪市)が全国1000人を対象に実施した調査で「100歳以上まで長生きしたい」と思う人は22.0%にとどまった。性別では、男性が27.6%に対し、女性は16.5%だった。

100歳以上長生きしたい?

100歳以上生きたい理由は、「長く人生を楽しみたい」が68.2%と最も多く、次いで「子どもや孫の成長を見たい」が38.6%。一方、100歳まで生きたくない理由としては、「周囲に迷惑をかけたくない」59.0%が最も多く、「身体がつらくなる」48.2%、「経済的な不安」36.7%が続いた。

100歳以上生きたい理由

100歳まで生きたくない理由

自分で死の時期を決められるとしたら、配偶者やパートナーより先に死にたいかどうかをたずねたところ、男性はすべての世代で「自分が先に死にたい」が6割を上回った。中でも、50代以上の男性では、その割合が高く8割程度を占めた。男性に比べて女性の方が「後に死にたい」志向が強く、特に50代以降でその傾向が顕著だった。

「先に死にたい」と回答した人に、その理由を複数回答でたずねたところ、「配偶者やパートナーを失う悲しみに耐えられない」58.6%が過半数を占めた。一方、「後に死にたい」理由は、「配偶者やパートナーの生活が心配だから」53.6%、「配偶者やパートナーの最期をみとってあげたいから」48.1%が続いた。

配偶者・パートナーより先に死にたい

配偶者・パートナーより後に死にたい

調査は2022年9月、全国の20歳から79歳まで男女を対象にインターネットを通じて実施。サンプル数は1000。

バナー写真 : PIXTA

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