
相続額の予想と実際にギャップ : 親にしておいてほしかった終活は「不用品処分」
暮らし 家族・家庭 社会
高齢化社会は、多死社会でもある。先に行く側も見送る側も準備が必要。
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相続関連サービスのルリアン(本社京都市)が実施した調査で、子どもが想定する財産額と実際に相続する財産にはギャップがあることが分かった。
「次の相続でどの程度の遺産を相続すると想定しているか」との問いで圧倒的に多かったのは「100万円未満」34.5%。100~200万円に中央値があった。一方、実際に親の死による相続を経験した人に、相続した財産額を聞いたところ、同じく「100万円未満」が最多ではあったが、割合は20.1%で、400~500万円に中央値があった。単純比較はできないものの、相続財産額は実際よりも低く見積もられている傾向がある。
親の死による相続を経験した人に、親の終活について聞いたところ、「生前していた終活」で最も多かったのが「遺言書作成」16.9%で、「しておいてほしかった終活」は「不用品処分」26.2%が多かった。
「次にあなたが相続する際にどのような手続きが発生するか」について、親の死を一度は経験している人と未経験の人に分けて集計。「相続人確定のための戸籍調査」「金融資産の名義変更」などについては、親の死を経験していない人はイメージできていない傾向が読み取れた。
調査は2023年2月末~3月初旬にかけてインターネットを通じて実施、7336件の有効回答があった。
バナー写真 : PIXTA