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子どものChat GPT利用「不安」が5割 : 思考力低下や情報リテラシーを懸念

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米国の新興企業オープンAIの対話型人工知能「Chat GPT」が急速に世の中に広まっている。私たちの生活にどのような影響がもたらされるのか手探りの状況だが、果たして、成長途上の子どもたちにはどんな影響があるだろうか。

サイバーアウル(東京都渋谷区)は、同社が運営する塾や習い事に関する情報サイト「テラコヤプラス」で、全国の小学3年生から高校3年生の保護者508人に、子どものChat GPT利用について調査した。テレビや新聞で「Chat GPT」を目にしない日はないが、保護者自身がChat GPTを利用したことがあるか聞いたところ、「ある」は30.3%にとどまった。利用の仕方としては、「お試しで」「文章を作ってもらった」「ちょっとした調べもの」の3パターンが多かったという。

(親が)Chat GPTを使ったことはある?

一方、「使ったことがない」という7割の人に理由を聞いたところ、「必要性を感じない」30.3%、「使い方が分からない」24.1%が多かった。「聞いたこともない」という人も17.2%に上った。

(親が)使ったことがない理由

「子どもはChat GPTを知っているか」を聞いたところ、「知っている」39.7%、「知らない」32.9%、「分からない」27.4%だった。実際に子どもがChat GPTを使っていたと答えた保護者からは、 「Chat GPTが答られないようなひねくれた質問を書き込んで、一人でツッコミを入れている」(高校2年生の親)といった、“遊び半分”の使い方の一方で、「課題の作文に行き詰まり、アドバイスをもらうために利用した」(高校1年生の親)など、勉強のサポートに利用している子どももいた。

子どもはChat GPTを知っている?

子どもがChat GPTを利用することに不安があるか聞いたところ、全体としては「不安」「どちらかと言えば不安」を合わせて64.2%。Chat GPTを利用したことがある親は、「不安」計が44.1%だったのに対し、利用したことのない親は72.9%と、大きな差があった。

子どものChat GPTの利用は不安か?

また、どのような点に不安を抱いているのか聞いたところ、「思考力の低下」や「誤った情報を信じてしまうこと」への懸念を挙げる親が多かった。

子どものChat GPT利用で不安に感じること

バナー写真 : PIXTA

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