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日本人、全都道府県で人口減少―人口動態調査 :外国人は過去最多299万人

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1972年の沖縄の本土復帰以降の調査では初めて全都道府県で日本人人口が減少した。日本人人口は09年をピークに14年連続の減少。一方で、外国人人口は全都道府県で増加し、過去最多の299万3839人となった。

総務省が公表した2023年1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、全国の人口は前年比0.41%減の1億2541万6877人だった。

このうち、日本人は前年比80万523人(0.65%)減少して1億2242万3038人。減少数は21年の61.9万人から大幅に拡大しており、人口減が加速している。日本人人口の減少は2009年から14年連続。1972年の沖縄の本土復帰以降の調査では初めて全都道府県で減少した。22年の日本人出生者数は77万1801人で7年連続で過去最少を更新。死亡者数が出生者数を上回る「自然減」は79万3324人に拡大した。

一方、外国人住民は、新型コロナウイルスによる入国規制が緩和されたことなどにより、28万9498人(10.70%)増の299万3839人となった。全都道府県で増えており、外国人の集計を始めた2013年以降最多。

住民基本台帳の日本人人口の推移

都道府県別で最も人口が多いのは、東京都の1384万1665人。神奈川県921万2003人、大阪府878万4421人と続いた。最も少ない鳥取県は54万6558人で、東京の25分の1。

東京、関西、名古屋の三大都市圏全体の外国人も含めた人口は6608万3144人。3年連続で減少したものの、なお全人口の52.69%が集中している。外国人住民は、大都市部への集中が一段と鮮明で、全体の52.6%が東京、愛知、大阪、神奈川、埼玉で暮らしている。

東京は、日本人住民は1万6499人減少したものの、外国人が6万3231人増加し、都道府県で唯一、人口の総計が前年比プラスだった。

人口の多い都道府県と少ない都道府県(全住民)

東京 13,841,665 鳥取 546,558
神奈川 9,212,003 島根 658,809
大阪 8,784,421 高知 684,964
愛知 7,512,703 徳島 718,879
埼玉 7,381,035 福井 759,777
千葉 6,310,075 佐賀 806,877
兵庫 5,459,867 山梨 812,615
北海道 5,139,913 和歌山 924,469
福岡 5,104,921 秋田 941,021
静岡 3,633,773 香川 956,787

出所 : 総務省

外国人人口の多い都道府県と少ない都道府県

東京 581,112 秋田 4,512
愛知 278,116 鳥取 4,971
大阪 267,918 高知 5,195
神奈川 239,301 青森 6,575
埼玉 208,334 徳島 6,894
千葉 178,370 佐賀 7,785
兵庫 120,965 和歌山 7,872
静岡 103,026 山形 7,952
福岡 88,051 宮崎 8,159
茨城 79,570 岩手 8,231

出所 : 総務省

都道府県別人口構成比

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