
バイト代減が響き10代の収入は前年比2318円ダウン : 女性はフリマアプリで稼ぐのに積極的
経済・ビジネス 仕事・労働 社会
会社員の賃上げが世間の潮流になっている中で、10代の学生の収入は昨年より2318円、約9.4%も減っていた。SMBCコンシューマーファイナンス社が実施した「10代の金銭感覚についての意識調査2023」で分かった。
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SMBCコンシューマーファイナンス(東京都江東区)が15~19歳の学生を対象に7月に実施した「10代の金銭感覚についての意識調査2023」(有効回答数1000人)で、平均の収入額は昨年より2318円減少していた。高校生は前年とほぼ同水準の1万1650円だったが、大学生等(予備校生、短大生なども含む)は5737円減少して3万8140円だった。
収入の内訳は、高校生は「お小遣いのみ」が52.0%であるのに対して、大学生は「お小遣いのみ」は15.8%、「お小遣い以外の収入がある」65.8%。大学生になるとアルバイトなどで自力で稼ぐ割合が一気に増える。
ただ、大学生等のアルバイト代は昨年の3万2903円から2万8498円と、4405円の大幅ダウンだった。同社は「新型コロナウイルス感染症の 5類移行によるライフスタイルの変化や、物価高騰による飲食サービス業の苦境などが影響して、アルバイト収入は大きく減少している実態が明らかになった」としている。アルバイト代の目減りが10代の収入減に大きく響いた格好だ。
最近は世の中全体で個人同士がネットを介して物の売買をすることが増えているが、10代にもじわりと広がっていることが調査から浮かび上がった。こうした売買を加速しているのが「フリマアプリ」だが、調査でフリマアプリで収入を得ているか聞いたところ、「得ている」が12.5%、「得たい」が49.9%に達した。両者を合わせた「フリマアプリでの収入に前向き」な10代を男女で比べると、女性は69.4%にもなり、男性の55.4%を大きく上回った。フリマアプリの収入は平均月2317円だったが、1万円以上稼ぐ人も8%いた。
バナー写真:PIXTA