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休みベタな日本人 : 有休取得に「気が引ける」40%超 、完全消化は2割弱

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有給休暇取得率が100%近い欧米と比べ、日本人は休みベタと言われる。政府の働き方改革やコロナ禍での生活様式の変化を経ても、なぜか、休暇取得をためらってしまう日本人。完全消化は遠い道のり?

人材総合サービスのスタッフサービス・ホールディングス(東京都千代田区)が実施した「休暇」に関する意識調査で、休暇取得する際の職場の空気感は、全体としては「取得しやすい」が70.2%だった。世代別では、Z世代が最も取得しやすい雰囲気を感じており、計76.1%だった。

取得しやすい雰囲気は、部下や同僚のワークライフバランスを尊重する意識が浸透していることの裏付けだろう。

休暇取得する際の職場の空気感

しかし、実際に自分が休暇申請をする際の気持ちを聞いたところ、「気が引けることはない」の方が優勢ではあるが、43.7%の人が 「気が引ける」と感じていた。

休暇取得する際の気持ち

年次有給休暇の取得状況は、「100%消化」は全体で18.8%にとどまり、最も多いバブル世代でも22.6%だった。一方で、有休消化が「4割程度」以下の人が42.5%に上り、「ライフ」よりも「ワーク」にバランスが傾いている人が多いようだ。

1年間に有給休暇をどれぐらい取得しているか

調査は2023年7月、17~62歳の有職者920人を対象に、インターネットを通じて実施した。

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