
11月9日は119番の日 : 20代の保護者の約4割が公衆電話の緊急通報ボタンを知らなかった!?
社会 暮らし
スマホの普及で電話は「1人1台」の時代となり、駅や街角の公衆電話はめっきり数が減った。でも、いざという時に頼れる存在。
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スマートフォンを持たず近所のコンビニへ。道端で朦朧(もうろう)として座り込んでいる人がいたら…家に電話を取りに戻る? スマートフォンは、ロック画面上の「緊急」の文字をタップすれば、ロックを解除せずに119番や110番に通報できる。いち早く通報が必要な時は、他人のスマホでも大丈夫なのだ。
保育支援サービスのBABY JOB(本社大阪市)が子育て中の全国の保護者441人を対象に実施したアンケート調査で、スマホでロック解除せずに緊急通報をできることを知っていた人は86.6%に上った。
一方、公衆電話は硬貨やテレホンカードを持っていなくても、前面にある赤いボタン(救急通報ボタン)を押すことで、119番や110番通報をすることができる。このことを知らなかった保護者は28.6%と約3割に上り、年齢別でみると20代では38.3%と約4割が知らなかった。子どもの頃から携帯電話が当たり前の世代だけに、公衆電話を利用する機会がほとんどなかったためだろう。
スマホの普及でめっきり台数が減った公衆電話だが、2022年3月末時点で全国に約10.8万台設置されている。災害等の緊急時に電話が混み合っていても通信規制の対象外として優先的に取り扱われたり、停電時でも電話をかけられたりする有効な通信手段だ。身近な設置場所と、利用方法は知っておきたい。
(赤いボタンのないタイプの公衆電話もあるが、同じく硬貨がなくても緊急通報できる)
バナー写真 : PIXTA