2023年の訪日客数2506万人―政府観光局 :コロナ禍からの解放、円安追い風
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2023年に日本を訪れた外国人は2506万6100人。過去最高を記録した2019年のおよそ8割の水準だ。コロナ禍前には訪日客全体の3割ほどのシェアを占めていた中国は、コロナによる規制が長期化していたため、19年比で約25％の回復にとどまった。中国からの観光客が戻れば、遠からず19年実績を超えられる？
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日本政府観光局が発表した2023年の訪日外国人数（推計値）は、前年から6.5倍増の2506万6100人だった。新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい水際対策がしかれていた20-22年からは大きく回復。通年で過去最高だった19年の3188万人の8割程度の水準まで戻した。
訪日客の急回復の追い風となっているのは円安。コロナ禍前の19年は1ドル=110円程度だったが、直近では150円近傍で推移。おいしい食事、おもてなし心が行き届くサービスがコロナ禍前よりも割安に楽しめるのが人気となっている。
国・地域別では、韓国が約695万人で最多。台湾が約420万人、中国242万人、香港211万人、米国204万人と続いた。米国など8カ国・地域が過去最多を更新。コロナ禍前には3割ほどのシェアを占めていた中国は、訪日団体旅行が8月まで禁じられていたことが響き、19年比で約25％の回復にとどまった。政府は25年までに、19年実績を超える目標を掲げており、中国の回復がカギとなりそうだ。
一方、23年の日本人の出国者数は、前年比約3.5倍の962万4100人だった。コロナ禍前の19年比では5割に届かなかった。こちらは、円安が足かせとなった。
バナー写真 : PIXTA