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「億ションが標準」の時代!? : 都区部マンション初の1億円大台超え ―不動産経済研究所

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まじめにコツコツ働いて、いつかは終のすみかを…と思うのならば、東京23区内はあきらめるしかない? 「億ション」は別世界のことかと思っていたけれど、都内では平均価格が1億円突破!

宝くじにでも当たらなければ、23区内で新築マンションを購入するのは無理? 不動産経済研究所(東京・新宿)が発表した2023年の東京都区部のマンション平均価格は、前年比39.4%もアップして1億1483万円となり、初めて1億円の大台を超えた。バブル経済末期の1991年の最高値8667万円を大幅に上回った。平米単価も34.1%上昇して172.7万円。地価や工事費が上昇する中、富裕層の旺盛な需要が背景にあり、三田ガーデンヒルズの45億円(港区、専有面積376.50平米)を筆頭に、都心部で高額物件の供給が増えた。

首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)新築マンション平均価格も、前年比28.8%上昇の8101万円で3年連続で最高値を更新。「パワーカップル」と呼ばれる高収入共働き世帯を中心に住宅需要が堅調なためで、東京以外のエリアも神奈川12.2%上昇の6069万円、千葉4.0%上昇の4786万円、東京都下3.7%上昇の5427万円と堅調。

首都圏全体での発売戸数は9.1%減の2万6886戸と2年連続で3万戸を割り込んだが、このうち億ションは1683戸増の4174戸。

首都圏/東京都区部マンション価格の推移

バナー写真 : PIXTA

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