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チョコ1粒400円時代 ―帝国データバンク : カカオ・砂糖高に円安のダブルパンチのバレンタイン

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デパートのバレンタイン商戦も佳境。まるで宝石のようなチョコレートに思わずみとれてしまうけれど、値段を見てビックリ。今や、1粒400円が当たりまえ? 1口でパクッと食べられてしまったらガッカリ…。

帝国データバンクが全国の大手百貨店やショッピングモールなどが販売する計150ブランドのバレンタイン向けチョコレート(1粒バラ売りまたはアソートタイプ等)を調査したところ、1粒当たりの平均価格は前年より17円アップの395円だった。このうち、国内ブランドは前年から17円アップの377円、フランスやベルギーなどの人気のインポートブランドは14円アップの409円だった。

円安の影響に加え、主要生産国での輸出制限や天候不順による不作も重なり、カカオ豆の価格(推定)は昨年比で1.8倍に上昇。帝国データバンクでは、「砂糖や乳製品、チョコを包むアルミ箔やセロハン、箱などの包装資材、輸送費も大幅に値上がりしたことで、昨年に続き価格の引き上げに踏み切らざるを得なかったとみられる」と分析している。

チョコの値上げが続くなかで「実質値上げ」の傾向も強まった。1箱当たりの価格据え置きや値下げとしたものの、前年から容量(個数)を減らし、1粒当たりの単価を引き上げたケースが多かったという。

バレンタインチョコ1粒の価格推移

バレンタインチョコ1粒の価格改定幅

バナー写真:PIXTA

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