
2024年の交通事故死亡者2663人:前年比15人減、半数以上が65歳以上の高齢者―警察庁まとめ
社会
2024年の交通事故死者数は前年より15人減の2663人。その半数以上にあたる1513人が65歳以上の高齢者だった。
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
警察庁によると、2024年の交通事故死者数は前年比15人減の2663人で、統計が残る1948年以来、2番目に少なかった。23年はコロナ禍収束による交通量の増大などが影響し、8年ぶりに増加に転じていたが、わずかながらも再び減少基調となった。
事故件数は前年より1万7138件減の29万792件、負傷者数は2万1839人減の34万3756人だった。
都道府県別の死亡者数は東京が146人と最多。愛知141人、千葉131人、大阪127人、埼玉113人が続いた。最少は島根の9人。人口10万人当たりの死亡者数は全国平均が2.14人のところ、徳島が4.75人で最多。愛媛4.03人、山口3.93人と続いた。最少は東京の1.04。
交通事故による死亡者数は、1950年代から60年代にかけて自動車の普及とともに増え、1970年に最多の1万6765人を記録。運転席・助手席のシートベルト着用が1992年に一般道で義務化されたほか、エアバッグの普及や、衝突被害軽減ブレーキなどのドライバーを支援する安全技術の進化を背景に、大きく減少した。
65歳以上の高齢者の死者数は前年比より47人増の1513人。死者全体に占める割合は56.8%と高い水準が続いている。人口10万人当たりの高齢者の交通事故死者数は4.18人で、全国平均(2.14人)の約2倍となっている。
バナー写真:PIXTA