鳥インフルエンザ発生が急増:処分対象は1月だけで約540万羽に
社会 経済・ビジネス 環境・自然・生物
1月に入り、鳥インフルエンザの発生が急増。処分対象になったニワトリなどの数は今シーズン811万羽(1月24日時点)に上り、卵の値段がじわり上昇している。
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2025年の年明け以降、鳥インフルエンザの感染が全国で急拡大。1月の処分対象のニワトリなどが約540万羽に上るなど、深刻な事態となっている。
農林水産省によると、今シーズン(24年度)の発生件数は1月24日の時点で43件と、過去最多だった22年度に次ぐ状況。しかし、処分対象の数を見ると、1月としては22年度(23年1月の463万羽)を既に上回るペースとなっている。
同省は22日までに、千葉県と愛知県、岩手県に現地対策本部を設置し、感染拡大防止策を強化。千葉県の採卵鶏の飼育数は全国1位の1118万羽(24年)だが、うち250万羽(24日現在)が処分対象となっている。
鳥インフルエンザ(家きん)の初発日と最終確認日
| 初発 | 最終発生 | |
|---|---|---|
| 2020年度 | 11月5日 | 3月13日 |
| 2021年度 | 11月10日 | 5月14日 |
| 2022年度 | 10月28日 | 4月7日 |
| 2023年度 | 11月25日 | 4月29日 |
| 2024年度 | 10月17日 |
出所:厚生労働省資料
農林水産省が1月21日発表した1月の食品価格動向調査によると、鶏卵1パック(10個入り)の平均小売価格は平年より16%高い269円だった。JA全農たまごの相場情報によると、27日時点の鶏卵卸売価格は1キロ当たり279円(東京、Mサイズ)で、23年の同時期の水準を若干上回っている。
バナー写真:北海道厚真町の養鶏場で殺処分作業を進める関係者=2024年10月17日午前(共同)

