もう “義理” では配れません! : バレンタインチョコ、国内ブランドも1粒400円
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1粒400円のなめらかな口溶け、濃厚な甘さは、「義理」で配るにはもったいない。好みのチョコレートを自分のために買う自分チョコが最近のトレンドらしい。
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帝国データバンクが全国の大手百貨店やショッピングモールなどが販売する計150ブランドのバレンタイン向けチョコレート(1粒バラ売りまたはアソートタイプ等)を調査したところ、1粒当たりの平均価格は前年より23円アップの418円だった。フランスやベルギーなどの人気のインポートブランドは25円アップの435円。国内ブランドも同24円アップの400円で、過去最高値となった。
記録的な不作で国際的なカカオ豆の取引価格が高騰する「カカオショック」に円安が重なって調達コストが高騰したことが値上げの主因。カカオ豆やカカオバターの価格は前年比2~3倍で推移しているほか、アルミ箔、セロハン、箱などの包装資材や輸送コストも値上がりしている。
1箱当たりの容量(個数)を減らして価格を維持するステルス値上げや、カカオ使用量を抑えたり、クッキーやカヌレなどチョコレート以外のスイーツをラインナップに加えてチョコへの依存度を下げるなどメーカー各社は苦肉の策を展開。帝国データバンクは、「円安や原料高は今後、長期にわたってチョコ製品の価格設定に影響を及ぼす。3月のホワイトデー商戦も全体的に高値傾向が続く」としている。
バナー写真:PIXTA

