“熱あたり”経験者は6割超 : エアコンは試運転、人間は “暑熱順化” で夏に備える
健康・医療 暮らし 気象・災害
偏西風が北に蛇行している影響で、本州付近には暖かい空気が流れ込みやすく、5月~7月にかけて平年よりも気温が高めになる見込みだという。涼しく過ごすための環境を整えるのはもちろんのこと、汗をかき熱を発散しやすい体にする「暑熱順化」を心掛けたい。
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
ヒトは体を動かして体温が上昇すると、汗をかいたり皮膚温度を上げることで熱を外に逃して体温調節をしている。この機能がうまく働かないと体温が上昇して体に不調をきたし、ひどい場合には熱中症になる。
ダイキン工業が47都道府県で20歳以上各300人計1万4100人を対象にしたアンケート調査で、昨年夏に病院で熱中症と診断されたり、熱中症の自覚症状があったり、熱中症とまではいかないが不調を感じたなどなにかしらの“熱あたり”症状があった人が全体の64.6%に達した。
「熱あたり」症状経験者が感じた体の不調として最も多かったのは「睡眠の質の低下」51.4%で、「疲れがとれない」46.0%、「けん怠感」30.8%が続いた。
こうした症状は、「熱中症」と診断されるほどではなくとも、仕事や勉強のパフォーマンス低下につながり、最初は軽い症状でも、そのままにしていると症状が進行してしまうこともあるという。
「熱あたり」にならないためには、部屋を涼しくし、通気性のよい服を着るなどに加え、本格的な暑さが来る前に、ウオーキングやジョギング、筋トレやストレッチ、入浴などを継続して汗をかきやすい体をつくる「暑熱順化」に取り組むことも効果的だという。
「暑熱順化」について、「意味までよく知っている」は7.7%、「聞いたことはある」を含めても知っている人は約3割にとどまった。ダイキン工業では、「夏を迎える前にエアコンの試運転をするように、人間の体も汗をかけるように準備しておくことが大切」としている。
バナー写真 : PIXTA


