小中学生の4割が勉強や宿題にAI活用―ニフティ調査 : 「作文の構成」「数学の問題解説」など
教育 経済・ビジネス 社会
インターネットが普及する前は、分からないことは辞書や百科事典で調べるしかなかった。それでも解決できなければ、週末に大きな図書館に行って難しい本を借りて必死に読むこともあった。「教えて!」とスマホに話しかけるだけですぐに答えが分かることがデフォルトの時代はもう始まっている。
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スマホに「今日の天気は?」と話しかければ、住んでいるエリアの天気予報を教えてくれる。「音楽かけて!」でお気に入りの曲が流れだす―気がつけば日々の生活の中に溶け込んでいる「AI=人工知能」。
ニフティ(本社・新宿区)が子ども向けサイト「ニフティキッズ」の訪問者を対象に3月から4月にかけて実施した調査(有効回答1430)で、小学生の84%、中学生の80.4%がAlexaやSiriなどの「AIアシスタントを利用したことがある」と回答。
アカウント登録に年齢制限や保護者の同意が必要な「Chat GPT」はAIアシスタントよりも割合は下がるものの、小学生50.7%、中学生62.5%が利用したことがあった。また、小学生36.6%、中学生44.6%が「勉強や宿題にAIを利用したことがある」という。
さすがはデジタルネイティブ世代、「作文の構成を考えてもらった」「数学の問題の解説をしてもらった」「宿題の丸付けをしてもらった」など状況に応じた活用をしていることも分かった。多くは補助的にAIを利用している内容だったが、一部、「作文を書いてもらった」など丸投げの例もあったという。
AIを利用する際のルールがあるか聞いたところ、87.5%が「決めていない」と回答。AIは猛烈なスピードで進化しているが、家や学校でのルール作りはほとんど進んでいないようだ。
バナー写真 : PIXTA

