ジェンダーギャップ指数、日本は118位のまま―世界経済フォーラム : 女性閣僚減少で政治分野後退
ジェンダー・性 政治・外交 社会
世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数2025年版で、日本は148カ国中118位と低迷している。石破内閣の女性閣僚比率の低さが政治分野での一段と順位低下を招いた。
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G7でぶっちぎりの最下位
世界経済フォーラム(WEF)が2025年6月12日に公表した「ジェンダーギャップ(男女格差)リポート」で、日本は148カ国中118位だった。
女性の地位をめぐる各種の統計データを「政治」「経済」「教育」「保健」の4分野に分けて分析。男女平等が実現できていれば「1」、全く不平等な場合を「0」としてジェンダーギャップ指数として数値化し、ランク付けしている。
G7(先進7カ国)では、英国がトップの4位。前年の14位からジャンプアップ。以下ドイツ(9位)、カナダ(32位)、フランス(35位)、米国(42位)、イタリア(85位)と続き、100位圏にすら入れなかったのは日本だけだった。
2024年10月発足の石破茂内閣の女性閣僚はわずか2人(10%)で、第2次岸田2次改造内閣5人(25%)から大幅減となったことが響き、政治分野は前年の113位から125位後退した。
2025年 男女平等ランキング
| 順位 | 国 | 指数 |
|---|---|---|
| 1(1) | アイスランド | 0.926 |
| 2(3) | フィンランド | 0.879 |
| 3(2) | ノルウェー | 0.863 |
| 4(14) | 英国 | 0.838 |
| 5(4) | ニュージーランド | 0.827 |
| 6(5) | スウェーデン | 0.817 |
| 7(13) | モルドバ | 0.813 |
| 8(8) | ナミビア | 0.811 |
| 9(7) | ドイツ | 0.803 |
| 10(9) | アイルランド | 0.801 |
| 12(10) | スペイン | 0.797 |
| 32(36) | カナダ | 0.767 |
| 35(22) | フランス | 0.765 |
| 42(43) | 米国 | 0.756 |
| 69(74) | アラブ首長国連邦 | 0.724 |
| 85(87) | イタリア | 0.704 |
| 101(94) | 韓国 | 0.687 |
| 103(106) | 中国 | 0.686 |
| 118(118) | 日本 | 0.666 |
| 131(129) | インド | 0.644 |
| 139(135) | エジプト | 0.629 |
| 148(145) | パキスタン | 0.568 |
*カッコ内は前年順位
出所 : 世界経済フォーラム Global Gender Gap Report 2025
【資料】
- 世界経済フォーラム「Global Gender Gap Report 2025」
バナー写真 : PIXTA
