孤独な子育て、頼れるAI―ベビーカレンダー調査 : 「悩み相談」「愚痴を聞いてもらう」など友だち代わり?
家族・家庭 経済・ビジネス 社会
厚生労働省の人口動態統計で2024年の年間出生数は68万6061人と初めて70万人を下回った。少子化、核家族化が進む中で、子育てする人にとってAI(人口知能)は気軽に頼れる存在になりつつある。
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相談相手がAI?
育児支援サイト運営のベビーカレンダー(東京都渋谷区)が、18歳未満の子どもがいる女性・男性564人を対象に「子育てとAI活用」に関する実態調査を5月下旬に実施した。
564人のうち「AIを使ったことがある」251人に対して、「育児にAIやAIアプリを使うことがあるか」を聞いたところ、「よく使う」25.5%、「時々使う」41.0%だった。
育児へのAI活用方法で最も多かったのは、「育児の悩み相談」42.7%。具体的には、しつけや発達など人には聞きづらい悩みや、「イヤイヤ期の対応」など家庭内で解決が難しい悩みをAIに相談するケースが多かったという。
「育児記録や生活リズム管理」37.6%では、育児記録から機嫌が悪くなりやすい時間帯をAIが予測してくれる機能や、「子どもの体調相談」33.5%では発熱時の対応をAIに聞くなど、日常の判断の補助としてAIを活用しているケースが目立ったという。
子育てにAIを活用して良かったことのトップは、「知識がすぐに得られた」49.5%だが、「ひとりで抱えこまずに済んだ」「夜間やすきま時間も頼れる」「誰にも聞けないことを聞けた」など、精神的な負担の軽減にAIが役立っていることが分かる。「ネガティブになったときにほめてくれるので自己肯定感が高まる」など、AIに救われたという声も多かったという。
バナー写真 : PIXTA


