修繕積立金・管理費にも値上げの波 : 都内では60平米の中古物件で月額2万8000円超に
経済・ビジネス 社会 暮らし
建築資材や人件費の高騰を反映してマンション価格の値上がりが続いているが、修繕積立金・管理費の負担もジワジワと重くなっている。
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不動産情報サービスのライフル(東京都千代田区)が、2010年、15年、20年、25年に同社の情報誌に掲載した築11-20年の中古マンションの修繕積立金と管理費(月額・60平方メートル換算)の平均値を算出。
修繕積立金は1都3県すべてで漸増。2025年は2010年と比べて月額約4000~5000円上昇している。一方、管理費は2010年が最も高く、2015年には大きく下落したが、その後再び上昇基調となっている。
例えば、東京都では修繕積立金と管理費の合計は2010年は2万2395円だったが、2025年には2万8748円と5000円近く上昇。ローン返済に加えた毎月の負担として心積もりしておかなければならない。
築年数ごとの差を見ると(グラフは東京都と神奈川県のみ表示)、修繕積立金は東京、神奈川、埼玉では築11年を過ぎると1万2000円超となり、東京では築15年で1万4000円を超える。管理費は1都3県いずれにおいても築0-5年の物件が最高値で、東京では1万9182円と2万円に近接している。
ライフルでは「マンション購入の際には物件価格に目が行きがちだが、ランニングコストである積立金や管理費も確認しなければ、思わぬ負担を強いられることになる」と警鐘を鳴らしている。
【資料】
- 株式会社LIFULL(ライフル)「近年注目高まる「修繕積立金・管理費」動向をLIFULL HOME’Sが調査」
バナー写真:PIXTA



