
【2024年度出国税】5年ぶりに最高収入を記録 円安追い風、インバウンド増加で
社会 経済・ビジネス 旅
日本から出国する際にかかる「国際観光旅客税」(出国税)の2024年度収入が、5年ぶりに過去最高を更新した。
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1人当たり1000円
財務省が発表した24年度の国際観光旅客税の収入は481億円で、これまでで最高だった19年度の443億円を上回った。
一般会計の年度は4月から翌年3月末までだが、同税の集計は5月末までに納付された分は前年度収入としてカウントする。発表された24年度の税収額は4月末までの集計であり、最終的な数字はさらに拡大する。
税収増の大きな要因は、円安と訪日客(インバウンド)の増加だ。日本政府観光局(JNTO)によると、24年度の訪日客は3884万人で、前年度から34.7%増えた。
各国・地域の出国税
日本 | 1000円(約6.9米ドル) |
米国 | 22.2米ドル |
オーストラリア | 70豪ドル |
エジプト | 25米ドル |
香港 | 120香港ドル |
*為替レートは2025年6月27日時点。税の名称は国、地域で異なる
出所:JTB
政府は19年1月に同税を導入し、航空チケット代金などに上乗せして徴収している。日本からの出国者に1人当たり1000円を課している。同税の課税額は、世界の各国・地域に比べ低く、国会では引き上げを求める議論もある。
【資料】
- 財務省「租税及び印紙収入、収入額調一覧」
- 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客統計」
- JTB「2025年4月現在の主要国の空港税等一覧」
バナー写真:PIXTA