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【食品ロス】2023年度は464万トン、最小を更新 1人当たり37キロ

社会 環境・自然・生物

まだ食べられるにもかかわらず捨てられる「食品ロス」。2023年度の推計値は前年度から8万トン減って464万トンと、過去最小となった。

経済損失は年4兆円

推計値は、農林水産省、環境省、消費者庁が発表した。国民1人当たりでは、年37キロの食品を廃棄したことになる。

食品業界から排出される事業系ロスは231万トン(前年度比5万トン減)で、このうち外食産業は66万トン(同6万トン増)だった。農水省によると、脱コロナ禍で外食の機会が増えたことや訪日外国人の増加が要因と考えられるという。家庭から出される家庭系ロスは233万トン(同3万トン減)だった。

国内の食品ロスの推移(推計)

政府は、30年度に00年度比で事業系、家庭系をともに半減させる目標を立てていたが、事業系は22年度推計において8年前倒しで達成した。現在は30年度までに00年度比で事業系60%減、家庭系50%減を目指している。

食品ロスによる影響を見ると、経済損失額は年4兆円で、国民1人当たり3万1814円。温室効果ガスの排出量は、CO2換算で年1050万トン、1人当たり84キロとなった。

2023年度の食品ロスによる影響(推計)

【資料】

バナー写真:PIXTA

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