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トカラ列島の地震、1000回を超す : 3日夕には最大震度6弱を観測

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トカラ列島の群発地震が1000回を超えた。過去の地震活動と比べて高頻度で発生している。3日にはトカラ列島付近の地震としては最大の震度6弱を観測した。

震度3が1日に何度も…

鹿児島県十島村のトカラ列島・小宝島付近では6月21日明け方から地震活動が活発になり、体に感じる震度1以上の地震が7月3日までに1000回を超えた。7月3日午後4時13分には一連の地震の中で最も大きい震度6弱を悪石島で観測。3日午後5時までに震度5弱3回、震度4が24回、震度3も69回あった。

トカラ列島近海の震度1以上の地震発生状況

トカラ列島は鹿児島県十島(としま)村の別名。屋久島と奄美大島を結ぶ南北約160キロメートルのほぼ一直線状に有人島7島と無人島5島が点在する。その名の由来は、沖縄・奄美地方で沖の海原を意味する「トハラ」とも、アイヌ語の乳房を意味する「トカプ」とも、「宝島」の「タカラ」から派生したなど諸説ある。

トカラ列島

九州やトカラ列島がある陸側プレートの下には南東側からフィリピン海プレートが沈み込んでおり、境界では複雑なひずみが生じ、小宝島付近は群発地震が時々発生する。近年では2021年12月に震度1以上308回(最大震度5強)、23年9月に346回(同4)の発生を記録した。

今回の群発地震は21年、23年を上回るペースで発生。過去には、最長1カ月程度地震が続いたことがあり、福岡管区気象台では、「当分の間、同程度の地震には気を付けるよう」呼び掛けている。

【資料】

バナー写真 : 悪石島(PIXTA)

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