【戦後80年】戦争を「話題にすることはほとんどない」―18歳意識調査 : 記憶に残る作品は『火垂るの墓』
歴史 教育 政治・外交
18歳の若者にとって太平洋戦争は教科書に出ていた昔の出来事。祖父母も直接的な戦争体験・戦争の記憶がないケースも多く、終戦記念日が近づくとテレビ放映されることが多いジブリの『火垂るの墓』が戦争について考える貴重な機会になっているのかもしれない。
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
日本財団が若者の意見を把握するために継続的に実施している「18歳意識調査」で、戦後80年を前に2025年6月中旬に全国の17-19歳1000人に「太平洋戦争」について聞いた。
全体の95%が「太平洋戦争について学んだ経験がある」と回答。
「印象に残った学習内容」としては、3人に2人が「学校での授業」を挙げ、「資料館・記念館訪問」も30%を超えた。
太平洋戦争を題材にした書籍や映画など印象に残るものを聞いたところ、大戦下に孤児となった兄妹の過酷な日々を描いた短編小説で、スタジオジブリで映画化された『火垂るの墓』が40%を超えて圧倒的なトップ。次いで故中沢啓治氏が自らの被爆体験を基に描いた漫画『はだしのゲン』が約20%。『アンネの日記』『ゾウのいない動物園』が続いた。
戦争体験者から直接話を「聞いたことがある」人は全体の約3割にとどまった。話を聞いた相手として最も多かったのは「学校の授業・行事に来た人」「資料館・記念館にいた人」で、「祖父母・曾祖父母」は3割未満。
全体の7割以上は、家族や友人と太平洋戦争を話題にすることは「ほとんどない」と回答。次に多かったのが「年1回程度」の1割強だった。
バナー写真 : 時事




