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日本人、過去最大の90万人減―人口動態調査 : 外国人人口は過去最多に

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縮むニッポン。高齢化による多死と少子化があいまって人口減が加速している。

総務省が公表した2025年1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、全国の人口は前年比0.44%減の1億2433万690人だった。

このうち、日本人は前年比90万8574人(0.75%)減少して1億2065万3227人。日本人人口の減少は2009年から16年連続。都道府県別では東京が1万6825人(0.13%)増となった以外、46道府県で減少。減少率が大きかったのは秋田(1.91%)、青森(1.72%)、高知(1.71%)、岩手(1.69%)と北東北が特に厳しい状況となっている。

24年の日本人出生者数は68万7689人で9年連続で過去最少を更新し、初めて70万人を割り込んだ。死亡者数が出生者数を上回る「自然減」は91万2161人と17年連続で拡大した。

一方、外国人住民は、新型コロナウイルスによる入国規制が緩和された23年以降は国外からの転入が活発化しており、35万4089人(10.65%)増の367万7463人となった。外国人の集計を始めた2013年以降最多。

住民基本台帳の日本人人口の推移

都道府県別で最も人口(外国人も含めた総計)が多いのは、東京都の1400万2534人。神奈川県920万2559人、大阪府877万1961人と続いた。最も少ない鳥取県は53万4003人で、東京の26分の1以下。

東京、関西、名古屋の三大都市圏全体の外国人も含めた人口は6600万8727人。5年連続で減少したものの、なお全人口の53.09%が集中している。外国人住民は、大都市部への集中が一段と鮮明で、全体の68.58%が三大都市圏で暮らしている。

人口の多い都道府県と少ない都道府県(全住民)

東京 14,002,534 鳥取 534,003
神奈川 9,202,559 島根 642,590
大阪 8,771,961 高知 664,863
愛知 7,483,755 徳島 700,409
埼玉 7,374,294 福井 746,690
千葉 6,311,579 佐賀 794,252
兵庫 5,393,607 山梨 801,056
福岡 5,086,957 和歌山 901,193
北海道 5,044,825 秋田 907,593
静岡 3,575,704 香川 939,965

出所 : 総務省

外国人人口の多い都道府県と少ない都道府県

東京 721,223 秋田 5,753
大阪 328,128 鳥取 6,005
愛知 321,905 高知 6,661
神奈川 284,889 青森 8,415
埼玉 257,656 徳島 8,769
千葉 227,013 和歌山 10,032
兵庫 140,102 山形 10,318
静岡 120,111 島根 10,455
福岡 111,461 岩手 11,163
茨城 100,188 佐賀 11,175

出所 : 総務省

【資料】

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