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日本人の体格:100年前より身長で10センチ、体重で5~10キロ大きくなった

社会 健康・医療

2025年は「昭和100年」の年。日本人はこの100年で、男女とも10センチ近く平均身長が伸びた。

文部科学省の学校保健統計には、1900年度(明治33年度)から毎年(1940年から47年は記録なし)の児童・生徒の平均身長、平均体重が記録されている。1926年の17歳の平均身長は男性が160.6センチ、女性が150.3センチ、2024年のそれは170.8センチ、158.0センチで、それぞれ10.2センチ、7.7センチ平均身長が伸びた。

17歳の平均体重は、男性が1926年度が52.5キロ、2024年が62.2キロ、女性のそれは48.0キロと52.5キロ。それぞれ9.7キロ、4.5キロ増えている。

ちなみに1900年度の17歳の数字は男性が157.9センチ、50.0キロ、女性が147.0センチ、47.0キロだった。

17歳男女の平均身長・体重の推移

同統計のデータを見ると、第2次世界大戦後の日本の食料不足がよく見て取れる。1948年の17歳男性の平均は身長が160.6センチ、体重が51.7キロ。39年と比較して身長は1.9センチ低くなり、体重も2.2キロ減っていた。

戦後の体格の向上は、身長、体重ともに1995年ごろまで続き、この30年は顕著な変化は見られない。

他国に比べ少ない肥満者

厚生労働省の国民健康・栄養調査(2023年)によると、20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合は男性31.5%、女性21.1%。年を重ねるにつれ割合は上昇し、60代では男性の35%、女性の25%が肥満に分類される。

20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合

一方、国際的にみると、日本は肥満者の少ない国だ。英医学誌に2017年に掲載された研究によると、人口1億人以上の国の中で、肥満率の上位は米国、メキシコ、ロシア、ブラジル、エジプトなどの国々。日本は男性は中位グループ、女性は下位グループに位置している。

【資料】

バナー写真:PIXTA

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