持ち家でなければ住宅難民?高齢者の3人に1人が年齢を理由に入居拒否を経験―R65不動産調査
社会 暮らし
65歳を過ぎた人が、就業状況や家族構成に合わせて引っ越しをしようとして突き当たるのが、「入居拒否」の現実。貸主側の「孤独死による事故物件化」などへの不安を背景に、収入や十分な預貯金があっても物件を紹介してもらえないケースも少なくない。
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高齢者向け住宅仲介のR65不動産(東京都港区)が、65歳を過ぎて部屋探しをした経験のある人を対象に7月に実施したウェブアンケート調査で、部屋探しに苦労した人は「とても」「やや」を合わせて42.8%。年齢を理由に不動産会社に断られた経験がある人は30.4%と3人に1人に上った。
部屋探しをした理由(複数回答)は、「適切な間取りに住み替え」36.2%がトップで、「低家賃物件に住み替え」23.6%が続いた。働く人にとって「65歳」は節目となっており、雇用形態の変更や賃金水準の低下に伴い、暮らしをサイズダウンする時期にあたるが、そこで年齢が部屋探しのネックになってしまうのが現実のようだ。
物件探し中に感じた不満としては、「候補物件が少ない」52.8%が最も多く、「通常よりも経済的負担(初期費用など)が大きい」31.3%、「条件に合わない物件の紹介」17.3%が続いた。
【資料】
- R65不動産「高齢者の約3人に1人が年齢を理由に入居拒否を経験」
バナー写真 : PIXTA


