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小田凱人選手が車いすテニス生涯ゴールデンスラム達成 : 四大大会デビューから4季目の偉業

スポーツ

国枝慎吾選手に憧れて車いすテニスを始めた小田凱人選手が、国枝選手が2022年に達成した偉業に並んだ。

10代で主要タイトルすべて獲得

テニスの全米選手権の車いす部門・男子シングルス決勝で小田凱人選手がグスタボ・フェルナンデス選手(アルゼンチン)とのフルセットの激闘を制し初優勝した。これにより、テニスの四大大会とパラリンピックを全制覇する「生涯グランドスラム」を達成した。2022年に達成した国枝慎吾選手に並ぶ偉業に19歳3カ月で並んだ。

小田選手は2022年の全仏オープンで四大大会デビュー。その時は絶対的な強さを誇る国枝慎吾選手に準決勝で敗退。23年全仏は17歳33日での四大大会男子シングルス種目の史上最年少記録で制覇した。以後、全仏は3連覇。23年と25年の全英(ウィンブルドン)、24年の全豪も制しており、これまでに四大大会通算7勝。今回の全米ではシングルスの決勝で戦ったフェルナンデス選手と組んだダブルスでも優勝しており2冠。

テニス四大大会での小田選手(男子シングルス)の優勝記録

全豪 全仏 全英 全米
2022 不参加
2023 優勝 優勝
2024 優勝 優勝 開催なし
2025 優勝 優勝 優勝

小田凱人選手プロフィール

2006年5月8日、愛知県生まれ。9歳で骨肉腫を患い、車いす生活となった。入院中にテレビで見た国枝慎吾選手の活躍に触発されて競技を始め、15歳11カ月でプロ転向。22年全仏オープンで四大大会デビュー、23年の全仏オープンで四大大会初優勝、史上最年少で世界ランキング1位。24年パリ・パラリンピック金メダル。

バナー写真 : フェルナンデス選手との死闘を制し雄たけびをあげる小田選手(2025年9月6日、ニューヨーク)(AFP=時事)

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