妻なし・友なし熟年シングルの三大不安は「健康」「資金」「介護」:深層に「頼れる人がいない」孤立感
社会 暮らし 家族・家庭
独り身熟年男性の7割が将来を案じている。「頼れる人がいない」孤独が浮き彫りになった。
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
「健康」「老後資金」「介護」に不安
マーケティング会社のジー・プラン(東京都品川区)は、同社が運営するポイントサイト会員で全国の50代以上の未婚男性(死別・離別を含む)1763人を対象に8月にアンケートを実施。将来の生活に「不安がある」人は、「非常に」「少し」を合わせて1212人と全体の約7割だった。
具体的な不安の内容として「健康」が1197件と最多。「老後資金」966件、「介護」693件がそれに続く。
健康問題が経済的困窮に直結する懸念も強く、それが、医療や介護を受けられない不安へとつながっている。「認知症になったら世話してくれる人がいない」「寝たきりにならないか心配」といった切実な声が寄せられた。
老後資金については、「必要額が分からない」587件が最多。預貯金や株式投資など資産運用に取り組んでいる人も一定数いるが、「特に何もしていない」467件が全体の4分の1以上だった。介護については「準備不足」「頼れる人がいない」「知識不足」など複合的な懸念が示された。
深刻なのは、悩みを相談したり本音で話したりできる相手が「いない」人が1008人と全体の6割近く。孤立リスクの高さが浮き彫りとなった。
【資料】
- ジー・プラン「将来の生活に関する意識調査」
バナー写真:PIXTA

