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親が認知症になったら…いちばんの不安は「お金」!でも「話し合えていない」が7割

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老いていく親に、なかなか切り出しにくいけれど、いよいよ…となったときでは遅いかも。不安は多くとも、備えあれば憂いなし。

老人ホーム・高齢者住宅検索サイトを運営するLIFULL senior(東京都千代田区)は8月、認知症の家族を介護した経験がない20~60代の男女882人を対象に、親が認知症になった場合の不安と備えについて意識調査を行った。

不安の内容は「治療や介護の費用」が最多で約35%、次いで「意思疎通」「自分のストレス」がそれぞれ約29%。「特にない」とした人は約16%で、多くの人が不安を抱えている。

親が認知症になったら何が不安?

世代ごとの回答状況を見ると、「若年層(20~30代)」は「60代以上」と比べて不安を感じている人の割合が高かった。特に「仕事・生活と介護の両立」は、60代以上の人が約15%に対して若年層は約30%とダブルスコア。「自分のストレス」「意思疎通」「治療や介護の費用」などの項目で、世代間ギャップが大きかった。

「自宅か施設か」は一大テーマ

認知症になった場合を想定して、親と話し合ったことが「ある」「軽くならある」人は計27%。不安のある人は多いにもかかわらず、7割が話し合えていない。

認知症を想定して親と話し合った経験

話し合った内容は、「住まい」が約53%とトップ。親が認知症になったとき、「自宅で暮らすか、施設に入居するか」は大きな関心事だ。

認知症を想定して親と話し合った内容

また、親が認知症で施設入居を検討するとなったとき、不安なことは「金銭的余裕(約37%)」がトップだった。介護は先の見通しが立ちづらく、お金の心配が尽きない。親が元気なうちに、望ましい介護の形や費用の捻出方法などを相談しておこう。

【資料】

バナー写真:PIXTA

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