夏の山岳遭難:25年は過去最多の808件、917人 死者・行方不明者は54人―警察庁まとめ
社会
2025年夏の山の遭難・事故は件数・遭難者数ともに2年ぶりに増加し、過去最多となった。
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警察庁がまとめた2025年7~8月の全国の山岳遭難件数は、前年同期比148件増の808件、。遭難者は同181人増の917人だった。死者・行方不明者は2人増の54人。昨年は遭難件数、遭難者ともに前年比微減だったが、今年はいずれも統計が残る1968年以降で最多だった最多を記録した。
都道府県別では長野が最多の143件で、富山90件、山梨51件と続く。遭難者917人を年齢別にみると、60代が199人(21.7%)と最も多く、次いで50代が190人(20.7%)、70代が166人(18.1%)だった。
遭難原因のトップは「転倒」
遭難の原因トップは「転倒」で、遭難者全体の23.6%。次いで「道迷い」18.6%、「病気」が15.5%など。
一方、7~8月の水難事故発生件数は、前年同期比42件減の446件だった。水難者は同66人減の535人。うち死者・行方不明者は1人減の241人で、中学生以下の子どもは15人。件数、水難者数ともに近年の発生状況は概ね横ばいで推移している。
水難者535人を発生場所別にみると、海が288人(53.8%)、河川が187人(35.0%)。死者・行方不明者241人を発生場所別にみると、海が前年同期比3人減の114人、河川が6人増の94人だった。
【資料】
- 警察庁「山岳遭難・水難」
バナー写真:PIXTA


