Japan Data

「健診前に焦って節制」4割!でも、せっかく見直した生活習慣「続かない」が7割

暮らし 健康・医療

もうすぐ健康診断、食べ過ぎ・飲み過ぎを控えなきゃ…!その場はなんとかしのいでも、終わったらまた元通り。

健康食品を製造・販売する自然食研(大分県豊後高田市)は、日常的に飲酒習慣のある20~60代の男女510人に、健康診断前の健康意識について調査。「肝臓の状態を心配する」人は、「よくする」9.0%と「たまにする」34.0%を合わせると全体の43%に上った。

「健診前に、焦って飲酒習慣や生活習慣を見直そうと意識する」人は「よくする」11.2%と「ややする」32.7%を合わせると43.9%で、日常的に肝臓の状態を心配している人と、ほぼ同じ割合だった。

肝臓の状態を心配するか

健診前に習慣の見直しを意識するか

「意識する」224人の具体的な行動としては「飲酒量を減らす」が66.5%でダントツ。「食生活を整える」47.3%、「水分を多めにとる」36.2%などが続いた。

健診前にすること

こうして見直した飲酒・生活習慣だが、健診後は「継続できていない」が69.2%。喉元過ぎればなんとやらで、大半が以前の生活に戻っている。

その理由は「我慢がストレスになる」が57.4%、次いで「モチベーションが続かない」42.6%、「空腹感や誘惑に負ける」31.6%、「仕事や生活が忙しく習慣化が難しい」31.0%、「外食や飲み会、家族の食事など環境に左右されやすい」24.5%など。いろんな事情はあるものの、つい自分に甘くなってしまうようだ。

継続できない理由

並行して実施した内科医511人を対象とする調査で「健診前だけ飲酒を控えることが、肝機能の検査結果に影響するか」を尋ねたところ、「強く」39.7%、「ある程度」48.0%で、9割近くの内科医が「一時的に飲酒を控えるだけでも、肝機能の検査数値が改善する」と考えている。

しかしその懸念点として「一時的に良い数値が出て油断する」50.1%、「本来の生活習慣に基づいたデータが得られない」49.7%などが挙げられた。一時しのぎで良い結果を得ても、本人のためにはならない。「普段どおりの生活で健診に臨むべき」という意見が多く見られた。

内科医の懸念点

【資料】

バナー写真:PIXTA

健康・医療 飲酒 健康診断