約半数が夫婦別姓導入求める―18歳意識調査 : 「家族の形は多様でいい」けど、自分が結婚する時は同姓選択?
ジェンダー・性 家族・家庭 暮らし
自分が結婚する時に「夫婦別姓を選択する」と答えた人はわずか2.6%。しかし、「別姓制度を導入すべき」は5割近かった。必ずしも「別姓を選択したい」わけではなく、「選択肢が与えられている」ことが重要のようだ。
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日本財団が若者の意見を把握するために継続的に実施している「18歳意識調査」で、2025年8月中旬に全国の17-19歳1000人に「選択的夫婦別姓制度」について聞いた。
全体の約90%が同制度について知っており、約70%が「関心がある」と回答。
現行の民法では、結婚に際して、いずれか一方が必ず姓を変え、夫婦同姓とすることが定められている。結婚して姓を変える人は、女性が圧倒的に多く、全体の約94%を占める。
この制度を「維持すべき」とする声は全体の20.5%、特に女性は12.9%強に留まった。女性男性とも「別姓選択可」とする制度を望む人が最も多く、女性は53.0%と過半数を超えた。
別姓制度導入を望む人に、その理由を聞いたところ「家族の形は多様でいいと思う」55.0%が最も多く、「選べる方が時代に合っている」43.7%が続いた。「改姓するのは不便・面倒」は19.7%。
一方、夫婦同姓の現行制度を維持すべきとした人は、「子どもの姓が悩ましい」36.4%が最多。「改姓しても、旧姓を使用できる場面を拡大すれば十分に対応できる」は全体としては31.8%だったが、女性47.7%、男性19.1%と性差が激しかった。「同姓は家族としての一体感に必要」は13.1%にとどまった。
将来、自分が結婚する際の姓をどうするかについては、「別姓」を選択する人は少数派にとどまった。全体では「夫婦同姓を選択」38.9%、「相手と相談して決めたい」36.4%がきっ抗していたが、女性は夫婦同姓でも「相手の姓に合わせる」が45.2%と半数に迫った。
【資料】
- 日本財団「18歳意識調査 第73回テーマ 選択的夫婦別姓制度」
- 内閣府 男女共同参画局「夫婦の姓に関するデータ」
バナー写真 : PIXTA



