新聞購読世帯、5割まで低下―新聞通信調査会 : インターネットは最も身近なのに、信頼度はイマイチ?
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昭和の時代は新聞をとるのがデフォルトだったけれど、いまや、ニュースはインターネットで読む時代。しかし、インターネットへの信頼度はイマイチ。
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新聞購読世帯は2軒に1軒
新聞通信調査会が実施した調査で、新聞の購読率(自宅で月ぎめで新聞を購読)は前年度比3.7ポイント低下の50.1%。調査を始めた2008年度の88.6%からは40ポイント近く低下したことになる。
調査は2025年7-8月にかけて実施。特定のメディアユーザーに偏らないよう、住民基本台帳を用いた無作為抽出で、全国の18歳以上5000人を対象に訪問留置法で実施、2665人から回答を得た。
今後も「紙の新聞を購読する」と答えた人は40.7%と、2018年度調査時の58.5%から大きく低下。一方、「図書館やネットなどで無料で読める分で十分」29.3%、「無料でも新聞は読まない」15.9%と、紙の新聞離れは着実に進んでいる。
毎日のニュース接触率は、「インターネット」46.5%、「民放」46.1%、「NHK」35.8%、「新聞」33.4%、「ラジオ」9.2%だったが、情報の信頼度(100点満点)では、「NHK」66.8点がトップ。僅差の66.2点で「新聞」が続いた。毎日接触が最多の「インターネット」の信頼度は長期低下傾向にあり、前年度比1.1点低下の47.4点。
SNSを含むインターネット上で選挙運動が行われるようになったことについて、日本の政治に「良い影響・どちらかといえば良い影響」と答えた人が56.8%で、「悪い影響・どちらかといえば悪い影響」39.6%を大きく上回った。
ところが、「マスメディアよりもSNSのほうが社会の真実を知ることができる」という意見を肯定した人は28.0%にとどまり、否定的な57.6%とはダブルスコア以上の差がついた。
【資料】
- 公益財団法人 新聞通信調査会「メディアに関する全国世論調査結果の概要」
バナー写真 : PIXTA



