2割強が直近1年で100万円以上を預け替え : 「金利のある世界」で預金者の意識変化
経済・ビジネス 暮らし 社会
「金利のある世界」が戻ってきたとはいえ、まだまだ低金利。それでも、わずかな金利差を考え、預け替えする人が増えている。
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NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは2025年7月、NTTデータ経営研究所と共同で全国の18歳以上を対象に、金融機関利用動向を調査。1061人から回答を得た。
約8年間にわたって続いたマイナス金利政策が、2024年3月に解除され「金利のある世界」が戻ってきた。直近1年間に預貯金を預け替えた人は全体の35%近く。うち、100万円以上を預け替えした人は全体の21.5%だった。
預け替えをした理由は「金利の高さ」42.5%がダントツ。長期にわたるマイナス金利政策のもとで鈍化していた消費者の金利感応度が、復活していることがうかがえる。
インターネット専業銀行の口座の有無と預貯金の預け替え行動を分析したところ、ネット専業銀行口座を持っている人は、非保有者と比べて直近1年間の預け替え実施率が約9~10ポイント高かった。
預け替えの際に最も重視するポイントとして「金利の高さ」を挙げた人の割合をメインバンク別に見ると、「ネット専業銀行」44.6%が最も高かったが、「信用金庫」「地方銀行・第二地方銀行」「メガバンク」も40%に迫る水準。地域金融機関の利用者にも、金利重視意識は浸透しつつある。
【資料】
- NTTデータ経営研究所「金利上昇局面における金融サービスの利用動向調査」
バナー写真:PIXTA


