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【心の病】最も多い年齢層は10~20代  37.6%の企業が回答

社会 仕事・労働 健康・医療

2025年に実施した上場企業の人事担当者へのアンケート調査で、「心の病」が最も多い年齢層を尋ねたところ、10~20代が37.6%で最も多く、14年の約2倍となった。

「増加傾向」なお高水準

公益財団法人日本生産性本部が2025年7~8月、東京証券取引所など(新興市場を除く)に上場する企業2814社に対し郵送、インターネットで実施した。有効回答は171社で回収率は6.1%。

「心の病」の多い年齢層

10~20代が最多となったのは2調査連続。10年までの調査では、30代との回答が圧倒的に多かったが、12年から傾向が大きく変わった。23年に10~20代との回答が急伸し、若年層において「心の病」が課題となっているとの認識が定着している。

同法人は、「コロナ渦中に入社した若年層がテレワークなどで対人関係や仕事のスキルを十分積み上げられず、孤立感や孤独感を感じやすくなっている可能性がある」と指摘している。

「心の病」の増減傾向

また、直近3年間で「心の病」が「増加傾向」と回答した企業は39.2%で、前回調査に続いて高い水準となった。「減少傾向」とする回答率は低下が続いており、従来のメンタルヘルス対策では十分に対応できなくなっている恐れがあるという。

【資料】

バナー写真:PIXTA

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